革命機ヴァルヴレイヴ
あらすじとyosshisshiのアニメレビュー

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こんにちは。
アニメ大好き yosshisshi(よしっし)です。
今回はサンライズ制作のアニメ【革命機 ヴァルヴレイヴ】のあらすじとアニメレビューです。

アニメは2ndシーズンで全24話の放映です。
放送期間 1stシーズン 2013年4月11日-6月27日
     2ndシーズン 2013年10月10日-12月26日

キャッチコピーは 世界を曝く

あらすじ


真歴71年 宇宙都市“ダイソンスフィア”の開発によって、総人口の7割が宇宙で暮らす時代。
世界は二つの勢力に分かれていた。
軍事同盟から発展したドルシア軍事盟約連邦と、貿易協定を拡大させた環大西洋合衆国、通称“ARUS(アルス)。
中立平和を謳い経済的繁栄を謳歌していた小国ジオールは、ある日ドルシア軍事盟約連邦による一方的な奇襲を受けた。
ジオール政府が早期に無条件降伏を受け入れる中、モジュール77の咲森学園に通う高校生の時縞ハルトは校舎の地下から現れた謎の人型兵器【ヴァルヴレイヴ】に乗り込み、ドルシア軍を撃退。友人たちと学園の危機を救った。
しかし世界の二大勢力 ードルシアとARUSは強大な力を持つヴァルヴレイヴを巡って、激しい争奪戦を開始する。
争いに巻き込まれたモジュール77は学生達だけの独立国・新生ジオールとして中立地帯である月を目指すこととなった。
最初は争いごとを嫌っていたハルトだが、敵対するドルシア軍エージェント・エルエルフと出会い、それぞれの想いのためにヴァルヴレイヴに乗り込んだ仲間と共に、自分たちの学園、そして国を守るために生き残りをかけた戦いを繰り広げていく。

登場人物

ヴァルヴレイヴ搭乗者

時縞ハルト(CV:逢坂良太)
咲森学園2年生。ヴァルヴレイヴⅠのパイロット。争いごとが苦手な心優しい少年。ショーコの事が気になっているが言い出せないでいる。ドルシア軍侵攻の際、偶然出会ったヴァルヴレイヴに乗り込み、敵を撃破。一躍「世界と戦う少年」として時の人となるが、ヴァルヴレイヴに搭乗した事で得た人ならざる「マギウス」の力に葛藤していく。

指南ショーコ(CV:瀬戸麻沙美)
咲森学園2年生。同級生のハルトとは幼馴染で、仲の良いケンカ友達。明るい性格で、男女問わず友人が多く、ドルシア軍侵攻後も突飛なアイディアやその行動力で思わぬリーダーシップを発揮し、状況を一変させる事もしばしば。前ジオール総理大臣・指南リュージの娘にして、新生ジオール総理大臣となるが、ドルシア軍に人質に取られた父を目の前で失ってしまう。

流木野サキ(CV:戸松 遥)
咲森学園1年生。ヴァルヴレイヴⅣのパイロット。ジオールの人気アイドルだったが、今は活動を休止している。冷めた性格で学園では孤立しているものの、その内には己の存在を意義付けるために「有名になりたい」という熱い想いを抱き、その目的のためならハルトを利用し、ヴァルヴレイヴに乗り込む事も厭わない。

犬塚キューマ(CV:小野 友樹)
咲森学園3年生。ヴァルヴレイヴⅤのパイロット。お金儲けに余念がなく、大金持ちになりたいと考えているが、その実、後輩にも分け隔てなく親しく接し、ハルトたちにも慕われている。ドルシア軍侵攻後、アイナの死をきっかけに自分の無力さを悔やみ、ヴァルヴレイヴに乗り込む事を決意する。

山田ライゾウ(CV:中村 悠一)
咲森学園2年生。ヴァルヴレイヴⅢのパイロット。不良グループのリーダーで通称「サンダー」。熱血漢で友情に厚く、ドルシア軍侵攻の際に失った仲間の復讐を誓い、自ら進んでヴァルヴレイヴに乗り込む。

連坊小路アキラ(CV:悠木碧)
咲森学園2年生。ヴァルヴレイヴⅥのパイロット。SNSシステム・WIREDの開発者。学園内に設置したダンボールハウスに引きこもっていたが、ドルシア軍侵攻の混乱のなか倒れた、唯一の友達であるショーコを助けるためにヴァルヴレイヴに乗り込む。

野火マリエ(CV:福圓美里)
咲森学園2年生。ショーコの親友。見た目に反し精神的には大人で、言葉少なに鋭いツッコミを入れることも。咲森学園入学前の記憶がなく・・・

咲森学園

櫻井アイナ(CV:茅野 愛衣)
咲森学園1年生。優しい性格だが、少々内気。孤立しがちなサキとも普通に接し、マギウスとなった後のハルトにも優しく接し、彼の気持ちを支え続けた。独立後のモジュール77でドルシア軍の奇襲に巻き込まれ命を落とした。

霊屋ユウスケ(CV:吉野裕行)
咲森学園2年生。男子文化部のリーダーで、機械関係の知識が豊富。ドルシア軍侵攻後はその知識を活かし整備班として活躍する。

連坊小路サトミ(CV:浪川大輔)
咲森学園3年生。生徒会長を務めている。エリート気質で頭は良いが、ピンチに弱い。その一方で、どんな時でもアキラの事は一番に考える、妹想いな兄の一面も持つ。

二宮タカヒ(CV:寿美菜子)
咲森学園3年生。0Gバレエ部に所属しており、女子運動部のリーダー。2年連続でミス咲森に輝く、少し高飛車なお嬢様系。

貴生川タクミ(CV:羽多野渉)
咲森学園の物理教師。31才。飄々としており、あまり教師らしくない言動が目立つ。実は咲森学園の生徒を監視するジオール軍の軍人。

七海リオン(CV:堀江由衣)
咲森学園に教育実習でやってきた保健体育の教師。22才。ちょっと天然だが生徒思いで、ドルシア軍侵攻を経て少しずつ教師として成長していく。

指南リュージ(CV:黒田崇矢)
ジオールの元総理大臣で、ショーコの父。ドルシア軍の捕虜となり、人質として利用される。

ドルシア軍事盟約連邦

エルエルフ(CV:木村 良平)
ドルシア軍特務機関に所属していた17才のエージェント。ヴァルヴレイヴ拿捕の任務で学園に潜入した際、ハルトにジャックされアードライを銃撃したため、ドルシアから追われ、モジュール77に留まる事となる。頭脳明晰で目的のためなら手段を選ばず、その高い戦闘能力は「一人旅団」という異名で恐れられている。ハルトと契約してからは総理大臣の補佐や軍事指導を務めている。

アードライ(CV:福山潤)
エルエルフと共にカルルスタイン機関で訓練を受けたエージェント。咲森学園潜入時、ライバル視しつつも信頼していたエルエルフに左眼を撃たれ、以後、強い執着心をみせていく。

ハーノイン(CV:宮野真守)
カルルスタイン機関出身で、イクスアインとは唯一生き残った同期になる。陽気に振舞いチームを盛り上げるムードメーカー。ジオール侵攻後、上官であるカインに疑惑を抱き始める。

イクスアイン(CV:細谷佳正)
戦闘中でも冷静に敵の動きを分析し相手の弱点を突く。カルルスタイン機関時代の教官であり、現在の上司であるカインへの尊敬は崇拝に近い。

クーフィア(CV:梶裕貴)
いたずら好きで、やや過激な思考の持ち主。本人にとって戦闘はゲーム感覚で、命のやり取りを楽しんでいる節もあり、空気を読まずに行動することも。

カイン(CV:小野大輔)
カルルスタイン機関では教官としてエルエルフたちの指導をしていた。格闘術や戦術指揮においても、軍人として完璧な才能を発揮する。機関出身のエージェントを統率する、有能な指揮官でもある。

クリムヒルト(CV:水樹 奈々)
カインの副官を務める女性士官で、優秀な成績で士官学校を卒業したエリート軍人。カインの謎めいた行動に、疑念を抱くようになる。

アマデウス・K・ドルシア(CV:子安 武人)
ドルシア軍事盟約連邦の総統。革命闘争「紅い木曜日」にて旧体制を打ち崩し、今の地位に納まる。国家のためには、力の行使を厭わない。発する言葉の強さと高いカリスマ性は、軍事国家の指導者として、他国からも畏れられる。

リーゼロッテ(CV:豊崎愛生)
うら若きドルシアの王女。だが、アマデウスの革命により、現在は虜囚の身。 幼い頃、逃亡するエルエルフと出会い、その命を救ったことがある。

環大西洋合衆国(ARUS)

ジェフリー・アンダーソン(CV:武虎)
ドルシアに匹敵する唯一の大国――ARUS(環大西洋合衆国)の大統領。次期大統領選を控えていることから、民衆に人気のある咲森学園の存在を無視できないでいる。

フィガロ(CV:遊佐浩二)
ドルシアの襲撃を受けたモジュール77に、特使としてやってきたARUSの若手上院議員。人当たりは柔らかいが、政治家だけあって腹に一物を抱えている。

ヴァルヴレイヴのGUI

ピノ(CV:茅野 愛衣)
ヴァルヴレイヴⅠのコクピットモニターに表示される謎の少女。

プルー(CV:代永翼)
ヴァルヴレイヴⅡに関与する、謎の少年。

ストーリーと結末<ネタバレ注意>

1stシーズン

真暦71年。人類総人口の7割が地球から離れた宇宙都市・「ダイソンスフィア」で暮らす世界は、「ドルシア軍事盟約連邦」と「環大西洋合衆国(ARUS)」の2大勢力に分かれて対立し、中立の小国・「ジオール」は平和を謳歌していた。

ジオールの一区画である、モジュール77で咲森学園に通う高校生の時縞ハルトは、幼馴染の指南ショーコやクラスメイトとの平和な日常を過ごしていた。しかしモジュール77は突如ドルシア軍の攻撃を受ける。ドルシアの攻撃によってショーコが死亡したと思い込んだハルトは、突然地下から出現した謎のロボット【ヴァルヴレイヴ】へ搭乗してドルシア軍を撃退する。しかしその対価として肉体が人ならざる者と化したうえに戦闘後にショーコの生存を知ったことも重なり、居合わせた元アイドルの後輩・流木野サキと一部の友人たちだけが秘密を知る中、人間ではなくなってしまった事で自責の念に悩むこととなっていく。また、ヴァルヴレイヴの力を知ったARUSも、機体を奪取すべく学園の生徒たちを半ば人質にして策を弄する。

一方、ドルシアのカイン・ドレッセルからヴァルヴレイヴの奪取命令を受け、同僚・アードライたちと共に学園へ潜入していたドルシア軍のエージェントのエルエルフは、ハルトに肉体を乗っ取られた時の行動が原因で、ドルシアに裏切り者と見なされてしまう。エルエルフは再びハルトの前に現れ、「ドルシアを革命する」という自らの野望と「皆を助ける」というハルトの望みを両方とも達成するための「契約」を迫るが、それを拒んだハルトは2大勢力のどちらにも学園や自分たちの家族を攻撃させないためにヴァルヴレイヴIを「人質」に取ったショーコの発案による、「学園の独立」という道を選ぶ。

1週間後、学園の地下ではエルエルフがヴァルヴレイヴIII〜VIを発見していた。後からサキと共に地下を訪れたハルトは人ならざるもの(マギウス)が増えることを懸念し、彼女に口外しないよう頼む。しかし、サキは迷わずヴァルヴレイヴIVのマギウスとなったうえ、学園の面々を翻弄してドルシア軍の再襲撃にも嬉々と出撃。イデアール級機動殲滅機を駆るエージェント・イクスアインの策に竦みながらも、ショーコの叱咤激励を受けて勝利する。

その後、エルエルフを粛清すべくモジュール77へ再潜入したアードライと対峙するハルトだが、クーフィアがエルエルフを殺害しようと乗機・バッフェの機銃を掃射したため、居合わせた櫻井アイナは巻き込まれて亡くなってしまう。アードライと彼の部下たちによる攻撃は、モジュール77の外でハルトとサキを足止めするハーノインたちと相俟って学園を窮地へ追い込むが、エルエルフの過去を垣間見て契約を結んだハルトにエルエルフが応えたことで、形勢は逆転する。

エルエルフを軍事指導に迎えて中立の月へ向かうモジュール77では、学生たちが有事に備えるようになっていく。そんな中、カインとマニンガーの艦隊がモジュール77を挟撃する。犬塚キューマは友人を亡くした不良・山田ライゾウの熱い言葉に答えを見出し、ヴァルヴレイヴVのマギウスとなって出撃する。続いてライゾウもヴァルヴレイヴIIIのマギウスとなり、キューマと共にドルシア軍を撃退する。格納庫ではエルエルフに対し、教師の貴生川タクミが自分たち大人の大半が実はジオール軍人か軍属であることや、モジュール77自体がヴァルヴレイヴ専用の存在であることを明かす。しかし、ヴァルヴレイヴの根幹を成す情報原子・RUNE(ルーン)とヴァルヴレイヴIのみが持つ異質さは、タクミにも解明できていなかった。

ハルトはキューマとライゾウのマギウス化に複雑ながらも安堵感を覚えるが、サキは逆に疎外感を覚えていた。そんな中、新生ジオール暫定代表の七海リオンによって総理大臣の選挙が提案される。ショーコはジオール総理大臣だった父・指南リュージの消息が途絶え、皆に父を忘れられることに傷付いていたが、そのことから自責の念に憤るハルトを見て彼と並ぶために立候補し、当選する。しかし、ショーコを見送った後でかつてない衝動に自我を支配されたハルトは、傍にいたサキを強姦してしまう。

月を目前にしたモジュール77では、ショーコの下で新内閣が組織されていた。そこへリュージを人質にしたデリウス・バーテンベルク率いるドルシア艦隊が立ちはだかり、ショーコにヴァルヴレイヴ全機の譲渡と引き換えに学生や家族の第三国への亡命を提案するが、決断に迷う彼女の目前で敵艦隊の大半が「ハラキリ・ブレード」で一掃され、リュージも死亡する。その直後、モジュール77はカインの駆るイデアールと敵小隊に真下から侵攻され、窮地へ陥る。緊張の中、サキの本心や寂しさを汲んだハルトは求婚するが、彼女は責任感の先立つそれを断るのだった。

イデアールの発射したドリルビットは、致死性の毒ガスを噴出しながらモジュール77を貫いていく。ショーコや兄の連坊小路サトミから避難を呼びかけられた妹の連坊小路アキラは、イジメによるトラウマから学園内に引きこもっていたが、ショーコの危機に飛び出してヴァルヴレイヴVIのマギウスとなり、ドリルビットを破壊する。一方、エルエルフと合流したハルトは、格納庫でカインと対峙する。カインはヴァルヴレイヴVI起動の混乱に乗じたヴァルヴレイヴIの攻撃を生身で防ぐと、未完成のヴァルヴレイヴIIへ搭乗して結晶体・プルーを使い、機体を起動させる。そのカインの変貌ぶりをハーノインは間近で目撃していた。

その頃、とある場所でARUS大統領のジェフリー・アンダーソンと、ドルシア総統のアマデウス・K・ドルシアが謎の会合を行っていた。

引用元:Wikipedia

2ndシーズン

ジェフリーとアマデウスの会合場所に居たマギウスの集団「101人評議会」はアマデウスの裏切り行為を指摘し、彼の身体を乗っ取る。同じ頃、ヴァルヴレイヴIIを奪取したカインらは撤退する。それから2か月後、月へ到着したショーコたちは新生ジオール政府で他国との交渉を始めていたが、実務の権利をARUSに握られてしまう。

そんな中ハルトたちは、エルエルフの提案で5機のヴァルヴレイヴと共に地球への威力偵察に出発する。地球降下への旅には、ヴァルヴレイヴ制作者のジオール人に会い、マギウスの呪いを断ち切る方法を探るという目的もあった。一行はジオール領へ降下するために宇宙ステーションで降下用シャトルを強奪してフォロリングを使うが、降下中にドルシア軍の攻撃を受け、降下進路上から外れたシャトルはドルシア領内へ着陸してしまった。

降下場所の側には、エルエルフがかつて在籍していた「カルルスタイン機関」があった。ジオールへの足を確保するためにドルシアの輸送艦を奪う作戦を立てたエルエルフは、サキとアキラにジャックを利用した潜入作戦を命じる。ドルシア軍の新型機・キルシュバオムがキューマとライゾウを圧倒する戦況の中、ショーコの親友・野火マリエがヴァルヴレイヴIのテストパイロットを務めていたマギウスだったことが判明する。マリエはヴァルヴレイヴIのGUI・ピノから自らの記憶喪失の原因がRUNEを搾取されたためであることを聞かされ、記憶を失う恐怖に苦しみながらも仲間の窮地を救うべくヴァルヴレイヴIで出撃し、自らの記憶と命を引き換えにして作戦を成功させる。マリエの死を目の当たりにして恐怖に竦むハルトだったが、自ら戦うことのできないエルエルフの激情を垣間見たことによって、改めて戦う決意を固めていく。一方、訓練生時代の頃より別人の様に変わってしまったカインに疑念を深めていたハーノインは一人潜入行動を取るが、101人評議会の元へ辿り着き真実の一端を知った事でカインに殺害される。

エルエルフたちはドルシア王党派からの援助を受けるべく、現体制が隠し持つ所属不明の潜水艦「ファントム」の破壊任務を請け負うが、そこでは大量の人々がRUNEを搾取されていた。作戦終了後、ファントムの宇宙型が月へ向かっていることを知ったハルトたちは宇宙へ戻ろうとする。その前に強制収容されたジオール人を救うため、一行は彼らが捕われた古都ドルシアナへ潜入。作戦の最中、ハルトは父・時縞ソウイチとの再会に喜ぶが、彼こそがVVV計画の最高責任者であり、咲森学園の生徒全員がヴァルヴレイヴを使った人体実験のモルモットであったという事実を聞かされ、驚愕する。父と思っていた男の常軌を逸した悪行に絶望と怒りを覚え、ハルトはソウイチと完全に決別する。

一方、王党派に属していたカインの副官・クリムヒルトとの合流時、自らの想い人であるリーゼロッテ・W・ドルシアの居場所を知ったエルエルフは、捨て身の覚悟で行動を起こし、念願だったリーゼロッテの救出を果たす。しかし脱出の最中、敵の攻撃で一行は危機を迎え、その状況を察したリーゼロッテは自分を愛してくれたエルエルフのためにRUNEを使い果たし、彼らの大気圏離脱と引き換えに命を散らせた。一方、一人地球に残されてしまったサキは、ジャックしていた少年兵から元の体に戻る所をアードライに目撃され、捕縛されてしまう。

リーゼロッテの死に衝撃を受けエルエルフは戦意喪失し、それによって作戦行動に精彩さを欠きながらも一行はモジュール77へ無事帰還する。ショーコたちは地球降下隊が留守の間に高名なジャーナリストのバーネットを口説き落として自分たちのドキュメンタリー番組を作らせ、各国に呼びかけてドルシアへの非難決議を成功させるが、101人評議会は学生たちへの報復を決定する。新生ジオールが主催する世界各国のサミットの開始直後、アマデウスとカインは捕らえたサキを利用してヴァルヴレイヴのパイロットの正体を全世界に曝した。追い打ちをかけるようにファントム内部でRUNEを吸収されている人々の姿が報道され、アマデウスは自分たちの罪をハルトたちに擦り付ける形で新生ジオール殲滅を宣言する。

サミットは一転して魔女狩りへと変わり、ヴァルヴレイヴのパイロットたちのみならず普通の学生たちも危険生物とみなされ、虐殺が始まる。全て仕組まれていたようにドルシアとARUSは手を組み、新生ジオールは世界の敵となってしまう。そのうえ、ARUSから持ちかけられた「ヴァルヴレイヴのパイロットを差し出せば、生き残った学生を脱出させる」という取引により、生徒たちの裏切りが発生する。そしてついにはハルトの異常性、RUNEの消費により失っていた記憶の齟齬からショーコはハルトへの信頼を失い、彼の身柄を差し出してARUSの取引に応じるが、ハルトの身柄を確保した途端にARUSは攻撃を再開する。再び陥った絶体絶命の窮地の中、キューマは自らの意志で仲間たちの盾となり、捕らわれていたハルトとエルエルフを取り戻した後、敵を道連れにして宇宙に散る。

モジュールを脱出し一人また一人と仲間たちが息絶えていく中、ショーコは残されたI号機に乗り込むが、そこでピノからヴァルヴレイヴの秘密やハルトがマギウスになって戦う事になった原因を知らされ、後悔と自責の念に押しつぶされて号泣する。一方、月面に取り残されたハルトとエルエルフは、激しい殴り合いの末に互いに抱えていた秘密を暴露するが、それによってハルトは自分が望むこと、エルエルフはリーゼロッテの願いと向き合うことになる。「世界を暴く」という新たな目的を胸に二人は「契約」を超えた「約束」を交わし、そこにエルエルフの真意を察したアードライの助けによって脱出したサキが涙ながらに舞い戻る。

仲間たちの元に戻ったハルトは、人間とマギウスの共存のための国を作ると宣言し、パイロットたちを始めとする地球降下組も同意を示す。しかし、ショーコとの溝は互いに芽生えてしまった疑心や立場の違い等から修復不可能だと悟り、ハルトは世界を暴くことだけを告げて彼女と決別する。一方、負傷した兵士を装いドルシア軍に潜入したエルエルフは、ハーノインが残したイヤリングから真実を知ったアードライとイクスアインに合流し、ドルシアとARUSの同盟式典に乗じた作戦が開始する。ヴァルヴレイヴによる総攻撃で敵陣を突破し、ライゾウの命を賭した守りによってモジュール77のアンテナに辿り着いたアキラは、VI号機を用いて放送電波をクラッキングする。その中でエルエルフがアマデウスを襲撃し、ついにマギウスの正体が全世界に暴かれる。その最中、カインは鹵獲したヴァルヴレイヴII号機を改修した新型機「ダーインスレイヴ」に搭乗し、人間を憎み続けるプルーと共に出撃する。

ハーノインの仇を討つべくカインに挑んだイクスアインは返り討ちに遭って戦死し、自らの欲望のままに暴走を続けたクーフィアもアードライとの戦闘でその命を散らせた。このままではカインに勝てないと判断したエルエルフは、自分の身体をハルトにジャックさせ、文字通り一心同体となってカインと壮絶な激闘を繰り広げる。RUNEの流出によって記憶が失われ、カインから自分たちが世界における悪であると断言されながらも、ハルトは最後まで諦めず、その力を振り絞ってダーインスレイヴを破壊し、プルーも奪われたカインは爆発と共に死亡する。ヴァルヴレイヴIの中でピノとプルーは再会し、ハルトのジャックから目覚めたエルエルフは全てのRUNEを失ったハルトに対し、自らが「友達」である事を告げ、それを聞いたハルトはいつもの優しい微笑を浮かべた後、安らかな眠りにつく様に息を引き取る。サキのヴァルヴレイヴIVによってモジュール77は奪還され、遂にエルエルフやショーコ、サキたちは、多くの犠牲を経る形で自分たちの「居場所」を取り戻す。

モジュール77を巡る決戦は終結したが、それが戦いや世界の混乱の終わりを意味している訳ではなかった。WIREDによりマギウスの真偽不明な情報が拡散され、マギウスに裏から支配されていたドルシアではアードライ等を中核とする王党派の決起で勢力各地で反乱が起き始め、それらを抑える力を持つ権力者の殆ども、混乱に乗じて101人評議会の殲滅を目論むジェフリーの陰謀によって次々と強引に逮捕された。やがて真実を隠しきれなくなった事でパニックが発生し、世界ではマギウスを標的とした無関係の者を多く巻き込んだ血の粛清が行われ、追い詰められた101人評議会の面々も武装勢力によって倒れていった。そして、この年が第三銀河帝国成立の元年となるのだった。

それから約200年後、若い姿のままのサキとアキラが幼い皇子に第三銀河帝国始まりの戦いを語っていると、異星人(第53生命体)が潜入したとの知らせが入る。異星人が辿り着いたメモリアルコアには「始まりの騎士」としてかつての戦いで死んでいったハルト達の胸像が建てられていた。その場には、200年前と変わらぬ姿で赤いパイロットスーツに身を包んだショーコが待受け、自らに銃口を向けてくる異星人たちに笑顔で対話を持ちかける。そして、ヴァルヴレイヴIのコクピットには、咲森学園の思い出の数々と、「ニンゲンシンジマスカ?」のメッセージが灯っていた。

引用元:Wikipedia

アニメレビュー

革命機ヴァルヴレイヴ タイトルの【革命機】とはどういう意味かなぁと思っていたら、世界を闇から支配しているマギウスという存在の公表やハルト達が守ろうとした新生ジオールのみならず、結果的に世界の勢力を書き換えて第三銀河帝国という国を建国してしまいます。だから革命なんですね。ストーリーの見せ方としては、各話の始まりでちょいちょい時間軸が変わって【第三銀河帝国】の存在を見せてきます。第三銀河帝国の登場人物は、流木野サキや連坊小路サトミにそっくりのキャラクターが出てきますが、本人かどうかが不明な見せ方です。彼らが皇子と呼ばれる銀髪の少年に帝国成り立ちの歴史を教えています。第三銀河帝国については、最期にようやくヴァルヴレイヴのストーリーとつながる形になります。当初から大きな謎テーマ、ここでは【革命機】とヴァルヴレイヴとは何なのか?を示して、様々な伏線を回収していくストーリーなので次回の展開が気になりサクサク見れました。

ハルトに起こる発作である噛み付く行為を【神憑き】と表現しハルトを気遣った健気なアイナちゃんが亡くなってしまうというシーンが印象的で、これがキューマがヴァルヴレイヴに乗る理由として回収されるのが涙ぐましい。キューマは本来、明朗快活な性格で金儲けには興味があっても、決して好戦的ではなくヴァルヴレイヴに乗る理由はありません。それが後輩のアイナ(本当は彼女に想いを寄せて居たが、告白できずじまい)がドルシアの攻撃に巻き込まれて亡くなった事で、自分の無力さを痛感します。ここからキューマはアイナを奪ったドルシアに復讐したいが、無力でできない自分に悶々としていきます。ドルシアの強襲のドサクサに紛れて、ライゾウがヴァルヴレイヴに乗り込もうとした時にライゾウとのやり取りは名シーンだと思います。犠牲を出さずにみんなで幸せを目指そうとするキューマに対して『みんなって誰のことだ…?
そのみんなとやらの中に、てめぇは入ってんのかよぉ!?
自分が入ってねぇみんななんて…クソだろうがぁ!!』
ライゾウのこの言葉でキューマは自分の本当の気持ちを確信し、ヴァルヴレイヴに乗り込むのでした。キューマとライゾウは正反対のような性格で、搭乗するヴァルヴレイヴもキューマは防御、ライゾウは攻撃特化です。2ndシーズンでは、捕らえた流木野サキの身体を使ってドルシアがマギウスの秘密を全世界へ公開し、ヴァルヴレイヴパイロットは人類の敵であると扇動します。これにより新生ジオールは世界の敵とされ、マギウスの秘密を知らされていないショーコや学園の生徒達は、ハルト達に強い敵意を向けます。それでもなお、キューマもライゾウも学園のみんなを守るために戦い、最後は戦場に散って行くところは感極まります。23話で霊屋ユウスケとライゾウは防御が出来ていない事でやり取りするシーンがあります。これが死亡フラグとなっていて、ハッキング中のアキラの盾となり、敵の集中放火を受けるライゾウは『防御はちゃんとやれ、か…。そうだよな…。霊屋…。』と言い残し散っていくのです。涙。

ハルトにだけ発作が起きる謎はルーンをヴァルヴレイヴの活動エネルギーにしており、オリジナルのヴァルヴレイヴのパイロットにだけに起こる現象です。ルーンは言語、感情、DNAなどを構成するものと推測され、ルーンを使い過ぎるとパイロットは記憶も欠乏し最終的には生命すらそのエネルギーとなります。第16話で野火マリエはオリジナルヴァルヴレイヴのテストパイロットだった事が明かされます。彼女自身のリミッターに欠陥があり、ルーンとしての記憶をヴァルヴレイヴに際限なく使われてしまうために、テストパイロットから外された過去がありました。GUIのピノはマリエの事を覚えていますがマリエには記憶がありません。作戦半ばでドルシアに囚われた仲間を救うために、ヴァルヴレイヴを動かす事を躊躇するマリエでしたが、ショーコと友達になった時の会話を思い出します。「過去は取り戻せないけど、未来の思い出を作っていけばいい」。その言葉に突き動かされて、マリエは敵を殲滅し仲間を救う事に成功しますが、記憶をルーンとして使い尽くしてそのまま息をひきとります。この時の敵を倒す度にマリエの記憶がなくなっていく様が挿入歌【そばにいるよ】と相まって印象に残るシーンです。最終決戦でカインと戦うハルトの記憶が砕けていくシーンも【そばにいるよ】が流れてマリエのそれとリンクしてこれも死亡フラグになってしまいます。

多数の犠牲を出しながらも、自分達の居場所を守る事ができたのは良かったですが、両思いだけど最後まで直接互いに想いを伝えられなかったハルトとショーコは切ないなぁ。ドルシアの策略で ハルト達を憎む学園の生徒達。本当はハルトの味方でいたいはずなのに、総理として学園のみんなを優先するショーコ。ショーコがヴァルヴレイヴの中で『ごめん、ハルトごめんって』泣いていたことをピノから伝えられたことがハルトにとってはまだ救いですね。ハルトとショーコが直接交わした最後の会話が『私は総理として安全の確認ができないあなた達を受け入れることはできません』ですからね。

ヴァルヴレイヴやダーインスレイヴなど各種兵器の戦闘シーンはさすがサンライズです。ロボの戦闘シーンは臨場感があり、展開にワクワクします。派手な戦闘アクションに加えて、各登場人物の切ない心情変化が楽しめる革命機ヴァルヴレイヴでした。

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