こんにちは。アニメ大好きyosshisshi(よしっし)です。
今回はアニメ LV1魔王とワンルーム勇者のあらすじとアニメレビューです。
アニメは23年7月から9月に地上波で放映されました。
Contents
あらすじ <INTRODUCTION>
勇者マックスが魔王を倒して、早10年 。――
急速に発展した社会のお荷物となったマックスは、
自堕落な生活がたたり、見るも無惨なおっさんに成り下がっていた。
そんな男の前に現れたのは、
10年の時を経て復活を果たした魔王だった!
力の大半が戻らず幼い姿となった魔王は、
くすぶる男のために決意する。
「余がそなたの面倒を見てやると言っておるのだ!」
どん底勇者と最弱魔王が繰り広げるドタバタなワンルームライフ!
ところが、その裏ではかつての勇者パーティが世界規模の陰謀を企ていて……!?
行き着く先は再度の死闘か、あるいは 。
アニメ情報
原作:toufu「Lv1魔王とワンルーム勇者」(芳文社・COMIC FUZ連載)
監督:井上圭介
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:渡辺義弘(フロンティアワン)
美術監督:菊地明子
色彩設計:長谷川美穂
撮影監督:衛藤英毅
編集:近藤勇二(REAL-T)
音楽:R・O・N
音響監督:亀山俊樹
音楽制作:日本コロムビア
アニメーション制作:SILVER LINK.×BLADE
オープニングテーマ:MADKID 「One Room Adventure」
エンディングテーマ:ねんね 「ミライ=テレポート」
登場人物
マックス CV:中村 悠一
かつて魔王を倒した勇者。世界を救ったものの、その後数々のスキャンダルを起こし立場を追われた。
以来、なるべく社会と関わらないようにしながら自堕落な生活を送っている。
10年前に比べて体型こそ変わったが、勇者としての実力は衰えていない…かも?
魔王 CV:大空 直美
勇者マックスたちに倒され、10年後に復活を果たした魔族の王。
マックスへの復讐を誓いながらも落ちぶれた彼を放っておけず、お世話をすることに。
魔力の蓄積が足りず未発達な肉体での復活となったが、外出時はナイスバディな美少女に変身する。
ゼニア CV:日笠 陽子
魔王の秘書官。マックスの家に住み着いた魔王を追いかけ、二人の元へやってきた。
振る舞いの割には抜けているところがあり、魔法の才能はまったくない、腕力上等の猪突猛進タイプ。
酒癖が悪いらしく、酔っ払うと危険。服の趣味がいろいろとおかしい。
フレッド CV:松岡 禎丞
勇者マックスと共に魔王を打倒した僧侶であり、現在はベスカー王国魔導庁長官を務める。
回復・補助魔法のスペシャリストとして勇者一行の危機を何度も救ってきた。
有能だがキツい物言いをしがちなのが玉にキズ。レオ率いるガンマ共和国の不穏な動きに頭を悩ませている。
レオ CV:下野 紘
勇者マックスと共に魔王を打倒した戦士。
数年前にベスカー王国を離反し、王国北部にガンマ共和国を建国。その指導者となった。
部下や国民からの信頼は厚い一方で、王国からは北部を不法占拠するテロ組織の首謀者と認定されている。
野生の嗅覚を持つ武闘派。
ユリア CV:小清水亜美
勇者マックスと共に魔王を打倒した魔法使い。
昔はメリハリある体形と露出の多い服装ではっきりした物言いの自信家。現在は結婚しており、女の子が一人とおなかに第二子がいる。
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各話ストーリー<ネタバレ注意>
第1話 魔王復活!
勇者マックスと戦士レオ、僧侶フレッド、魔術師ユリアは魔王と対峙し、激闘の末に魔王を打ち倒すことに成功しました。魔族は七生を生きるため、魔王は再び復活すると言い残し世界に平和が訪れたのでした。
魔王が倒されてから10年の月日が流れ、魔王は早々とその眠りから覚めるのですが、あまりにも早起きしたために体は幼女の姿で力もほとんど回復していませんでした。いち早く目覚めていた秘書のゼニアに、人間界の学生のお召し物とセーラー服を着せられた魔王。マックスについての情報をゼニアに尋ねるも何かを隠している様子に魔王は自ら会いに行くとゼニアの静止も聞かずに飛び出していきます。
空から見る10年ぶりの人間の世界は、高い建物ができたり魔王が知っている人間界より少し文明が進んでいる様子でした。復活した姿を見せることで勇者がどんな反応をするか楽しみでたまらない魔王。勇者マックスの反応を感じ取り、いよいよ勇者の住処の古びたアパートを見つけた魔王。勢いよく部屋に飛び込んで名乗りを上げます。
『久しぶりだな、勇者マックスよ。見よ、約束どおり余は蘇ったぞ。どうした、驚きすぎて声もでぬか~。なぁ~っはっはっ~。』
魔王がそこで目にしたものは、カーテンを閉め切った薄暗いワンルームにゴミの山。敷いた布団に横たわる寝ぼけ眼のTシャツにパンツのおっさんでした。
・ ・ ・ ・ しばらくの沈黙のあと
『すまぬ、人違いであった』という魔王に、『マックスは俺だ』と言うおっさん。信じられない魔王が辺りを見回すと、無造作に床に置かれた弁当容器、空のビール缶と一緒に”聖剣ブレイズ・ブリンガー”が。自分が倒された聖剣の雑な扱いにショックを受ける魔王を見て、マックスは目の前の幼女(三つ目にツノ、セーラー服)が10年前に倒した魔王だと気づきます。
予想外の勇者の変化に魔王はそこに座れとマックスに説教をします。さらにあまりの部屋の汚さに片づけをする魔王。何しに来たとマックスに言われて本来の目的である魔族による世界征服を告げる魔王だが、マックスからの返答はなにもなく・・・。マックスが老いて死ぬまえに復活して、マックスを悔しがらせようと楽しみにしてきた魔王の思惑は大きくハズれ、この10年になにがあったかをマックスに問う魔王。平和になった世の中では勇者は用済み、ろくな褒章もなくこの様だというマックス。魔王はかつて人類ために命をなげうったマックスの扱いに怒りをあらわにするのですが、部屋にあったパソコンでマックスの事を検索します。すると不倫や一般人の暴行ななど自業自得で現在の状況に陥ったことを理解するのでした。
部屋の中には魔王を討伐したパーティーの写真が飾られていました。若きマックスの引き締まった肉体や可能性を秘めた眼差しを懐かしむ魔王に自分への執着が少し怖いと恐怖するマックス。
仲間と何年も会っていないことや、自分と会うメリットがないというマックスに利己的な考えだから仲間が去っていくという魔王。痛いところを突かれたマックスは魔王に帰れといい、魔王もゼニアが自分を止めた理由が分かりました。魔王はマックスを奮い立たせようと『帰って軍を再編して直ぐにでも人間界に攻め込む、マックスの仲間は厄介だから寝首を書いてやる』とそれに対してマックスは『やれやれ~、特にレオから金を借りているから死んでくれたら返さなくて済む』と。それを聞いた魔王は激怒しマックスに襲い掛かります。がマックスにあっさり返り討ちに。
押し入れの中で目を覚ました魔王。マックスにコーヒーを淹れてもらって、マックスの勇者に対する思いを聞きます。今の現状は自業自得であるが、いまの世の中を好きになれない。勇者は時代が生むものだと思う、魔王が何かしようとしたら次の勇者が出てくる。それを聞いて魔王はさみしそうな表情を浮かべるのでした。
もてなしに感謝をし、魔王はマックスの部屋を後にします。
嵐のような出来事が去り日常に戻ったマックス。その日の夜、『ただいま~』と玄関が開いて、買い物をしてきた魔王が入ってきました。『そなた栄養足りていまい、余が鍋でも作ってやろう。』固まるマックス。『お前なにをして、今のお前、10年前よりはるかに怖いぞ』
魔王は『あれから考え直してマックスほどの男をこのまま放っておくのは惜しい。余も変容した人間社会についてもっと学ばねばならん。そういう訳で、しばらく其方の家に厄介になるぞ。』と言います。
『ふざけるな、面倒みきれるか』というマックスに、『勘違いするな、余が其方の面倒を見てやると言っていいるのだ、感謝しろ。』という魔王にマックスはタジタジ。
鍋をつつきながら、魔王の料理の腕前に大夫まともだと驚くマックス。さしすせそを嗜んでいる魔王は、人間界の前にマックスの胃袋を掌握してやる、これから毎日作ってやるからと言います。その食卓を後ろの押し入れのふすまからのぞき込む女の幽霊?が呟きます『おいしそう。』
そうして夜が更けていくのでした。
第2話 メガネ女にご用心
翌朝、朝食の準備を済ませた魔王は布団の中のよだれを垂らしたマックスを起こすのですが、起きる気配どころか、呼吸すらしていないことに焦ります。心配して身体をゆさぶると、息を吹き返して咽ながら飛び起きるマックス。それを見てビミョーな表情の魔王・・・
朝食を終え洗い物をしている魔王を横目に、行き先を告げずちょっと出かけるというマックス。ついていこうとする魔王を制止して、出かけたいならツノと三つ目をなんとかしろと言いマックスは出かけていきます。マックスが普段何をしているか知らない魔王は、魔族との再戦に備えて特訓をしているかもと思い後をつけることに。セーラー服が人間の学生の恰好であるとゼニアから聞いていた魔王は、得意の変身で女子高生に姿を変えるもミニスカートにへそ出しセーラー服というトンデモな姿に。
変身した魔王はマックスを捜して街を歩き回ります。その姿ゆえに周りの視線は魔王にくぎ付けなのですが、人間の常識をよく理解していない魔王はそんな視線も感じていない様子。しばらく歩き回ってようやくマックスを発見します。秘密の特訓をしているに違いないと思った魔王ですが、マックスはコンビニでカップ酒を購入しすぐ飲み始めます。特訓などする様子のないマックスに少しガッカリする魔王。マックスはそのまま近所の公園へ。公園のベンチで一人あたりめを噛みながらカップ酒をすするマックス。そこに勇者~と近所の子供たちがやってきてマックスと遊ぶことに。遊んでいると子供の母親が公園の前を通りかかり一人、また一人と去っていきます。本当はお母さんから勇者と遊ぶなって言われていると言い残して。最期に残った女の子の母親はなにやら勇者と知り合いの様子。
子供たちが去った後も公園のベンチで昼寝をしているマックス。それまでの動向を木陰から見ていた魔王はやれやれと呆れた様子で先に帰ろうとしますが、若い男達がマックスにいちゃもんをつけて殴りかかってきました。魔王はネット記事でマックスが昔一般人に暴行を働いたことを思い出して止めようとしますが、マックスは手を出さずにやられっ放し。いつまでも暴行をやめる気配のない男達に怒りがわいてきた魔王は、催眠魔法で男達を眠らせてしまいます。
公園から一緒に帰る二人。魔王はマックスに恥をかかせてしまったことを謝りますが、マックスは本当にビビッていたとやり返さなかった理由を言います。魔王は良く手を出さなかった、偉いとマックスを褒めますが、自分の扱いにだいぶ甘い魔王の対応にマックスも少し妙な気分です。
次の日の夕食時、魔王お手製の中華をマックスが口にいれようとしたと同時に、珍しく来客がやってきました。魔王がドアを開けるとそこには秘書官のゼニアが。ゼニアは魔王が目を覚ましてマックスに会いに行ったっきり戻らないことを心配して、徒歩で数日かけてようやくマックスの家までたどり着いたのでした。魔王を連れ帰れろうとするゼニアに対して、魔王は人間社会の情報収集のため、ここを拠点にしていると帰ることを拒否。力ずくでもとマックスに襲い掛かるゼニア。マックスは圧倒的な実力でゼニアをおとなしくさせますが、汗だくになったゼニアを魔王は風呂に入れることに。タオル1枚で風呂から出てきたゼニアは冷蔵庫の缶チューハイで喉を潤すのですが、とんでもない下戸でした。魔王がゼニアに食べつくされた夕飯の代わりを買いに出かけた後、酔ったゼニアは再びマックスに襲い掛かります。酔いが回ったゼニアがキレッキレのパンチを繰りだし、家が破壊されることを恐れたマックスは外に逃げ出すことに。マックスを追いかけるゼニアは外に飛び出した瞬間に、まとっていたタオルを落としますが全く気にせずにマックスを追いかけます。逃げるマックスを全裸で追うゼニア。街の人達も怪訝な顔でその様子を目にします。
近所の公園に逃げ込んだマックス。ゼニアに追い詰められいよいよ逃げられないと悟った時、ゼニアの肩に触れる手が。全裸で走り回っている人がいると通報があったと警官が駆けつけてきました。最終的にゼニアはマックスの知り合いで、お酒で悪酔いしたということでゼニアのお咎めはなく事なきを得ました。
翌日、昨夜の部下の非礼を詫びる魔王にゼニアは魔界に帰ったかと問うマックス。その時、ゼニアが同じアパートに引っ越してきたと挨拶にきました。魔王に対するマックスの監視と人間社会の情報収集のために、マックスの隣の部屋に引っ越してきたのでした。
ところ変わって魔導庁では、長官となったかつての仲間フレッドがネットに投稿されている動画を見ていました。マックスがゼニアに追いかけられている動画を見て、彼女が魔族であることに気づくフレッド。なにやら思惑がありそうです。
第3話 僧侶フレッド
マックスが魔王討伐のパーティーを組む前、戦士レオと二人で旅をしていた頃にとある村を通りました。そこは全体を覆うように結界が張られた村でした。村の教会では、信者を集めて僧侶が魔除けのお守りを販売していました。教会に立ち寄ったマックスとレオは僧侶のフレッドと出会います。その時、村を守る結界の一部を魔族が破壊して襲い掛かってきました。
ところ変わって現代、ゼニアが情報収集した戦士レオの王国離反について、マックスに意見を求めます。マックスはそれを見るなりくだらねぇと部屋を出ていきます。
ぶらぶらしているマックスに、週刊誌の記者が声をかけてきました。先日のゼニアとの動画についてインタビューを受けるマックスですが、うまく記者を撒くことに成功します。記者は彼女が魔族だと気づいていない様子です。
自宅アパートに帰りついたマックスを遠くから見張る魔導庁の関係者。その中には現魔導庁長官であるかつての仲間のフレッドの姿がありました。
記者を撒く際に川に片足を突っ込んでズボンを濡らしたマックスが自宅へ戻ると、魔王は洗濯してやるから脱げとマックスをせかします。そのとき、玄関の呼び鈴がなりました。
出ようとした魔王ですが強大な魔力の雰囲気にマックスと二人、何かを感じ取ります。マックスに隠れるように言われて押し入れに隠れる魔王。マックスが玄関を開けるとそこには男女二人の部下を連れたフレッドが。たまたま通りかかったと言い半ば強引に部屋に上がるフレッド。
フレッドは3年前に王国を離反した戦士レオが打ち立てたガンマ共和国の相談に来たのでした。フレッドが言うには共和国を名乗りながら王国の領土を不法占拠するテロ組織で、レオについて行った離反者や無法者を集めて軍事的にもかなり成長している。さらにレオの一騎当千ぶりは凄まじくこのままでは王国の平和が脅かされると。
フレッドはマックスに王国に側についてくれと頭を下げます。協力をしてくれたらそれ相応の地位を約束すると。しかしマックスは王国の為、共和国の為、人々の為ともうたくさんだとフレッドの要請を断ります。しょうがないとあきらめるフレッドですが、先日のゼニアとの動画を見たと言い、なぜ魔族の女と仲良くしているのかと突っ込んできます。世間にばれたらレオと同じく逆賊になるからよく考えろとフレッドは脅迫じみた態度をとります。証拠でもあるのかと突っぱねるマックスに、押し入れの中に魔の気配があると押し入れを調べるフレッド。押し入れを開けるとマックスの部屋に住み着く女幽霊としっかり目があいます。恐れをなしたフレッドは一目散にマックスの部屋から退散。押し入れから出てきた魔王にフレッドに何かしたかと尋ねますが、魔王は奥の布団に隠れていたといい不思議がるマックス。魔王はマックスと昔の仲間達との関係を心配すると同時に、自分のせいでマックスの立場が危うくなったことを詫びます。王国に居られなくなるかもと言うマックスに、そうなったら自分の城に来ればいいと目を輝かせる魔王を見て、本格的に人類への裏切りだなと呟くマックスでした。
マックスの部屋から逃げ帰ったフレッドは幽霊のせいでぐったり。部下に引きずられながら帰っていくのでした。
時間は遡り、勇者マックスとレオがフレッドと共闘して村に襲い掛かる魔物を撃退し終えました。お互いを認め合い、マックスはフレッドをパーティーに誘います。
第4話 勇者の新たなる挑戦!
独り身で彼女のいないマックスに、魔王が【魔の眷属 美女ポートレート】なるものを渡します。ゼニアに作らせたというポートレートは、魔王の部下の中でも選りすぐりの美女達の写真とプロフィールをまとめたものであると。10年前に魔族を殺しまくったマックスは魔族と恋愛できないと言いますが、魔族は七生を生きる身であり、自らの生死にはこだわらないから大丈夫という魔王。しぶしぶポートレートを開くマックスですが、飛び込んできたのはゼニア・・・。他にはオークのレベッカ、ラミアのデステル等々。好みの女がいないというマックスにどんな女が好みか尋ねる魔王。マックスの好みが該当魔族に居ない事でふと自分の変身した姿が一番近いと思った魔王はマックスの前で年相応の学生の女の子に変身します。魔王は得意なことを自己アピールしながら【宿敵同士だと言うのにこれで結婚とかになれば人間界にも強靭なパイプが・・・な~んて】とやや本音にも聞こえる冗談を言いますが、変身した姿を見てマックスは唖然としています。互いに目があったまま沈黙で、魔王が少し頬を赤らめると部屋の呼び鈴がなり、魔王は変身を解いて玄関をあけるとそこにはゼニアが。『どうされたのですか、陛下。お顔が少し赤いようで』
『余の部下にならぬか、勇者よ。そなたも七生を生きられるぞ』とマックスに手を差し出す魔王に『その件は10年前にやっただろう』と返すマックス。魔王は本気でマックスを魔の眷属に引き入れようとしています。強引に魔の眷属 転生説明会を聞くことになったマックス。ゼニアがイラスト付きフリップをめくりながら魔王がメリットを熱心にプレゼンします。一通り説明を終えて契約書を渡す魔王ですが、マックスの答えはNoでした。もはや人間にこだわっていないものの、自分が自分でなくなる事は受け入れられない。金も力も不死身も手に入ったらもはやそれは別の生き物だと。折角の申し出だが身に余るから今回は見送らせていただくと丁寧に断ったマックスに『余はずっと其方と一緒に・・・』と本音がポロリの残念そうな魔王。
余の提案を断ったからには、自分で再起するしかないと魔王に諭され、一念発起するマックス。
稼ぐ手段として選んだのはなんとPoocuber(プーキューバー)なる動画配信で稼ぐ作戦でした。フリーゲーム配信は14再生。魔王が配信動画をみたら、モゴモゴグダグダの内容で最後まで見るに堪えない状態でした。魔王の励ましで立ち直ったマックスは、駄菓子の商品レビューや歌い手など新たなジャンルの配信をするのですが出来栄えがかなり劣悪・・・。本質をついたきついコメントに交じって【三つ目のキング】なる投稿者のコメントはなぜかマックスに好意的。
Poocuberが向いてないと悟ったマックスに、魔王は最後に自分も協力するから渾身の動画配信をしてあきらめたらどうかと提案します。それを聞いたマックスは、魔王の女子学生の変身姿でライブ配信をすることにします。
三つ目のキングを名乗ってライブ配信する魔王。マックスがフリップで魔王に指示をしますが予想以上に視聴者が増えて、マックスの要求もどんどんエスカレート。棒アイスを食べさせた頃には視聴者が10,000人越え。魔王も状況を理解して、自らセクシーさをアピールしようとしたら、利用規約違反でアカウント停止に・・・。
がっくりする二人でした。
第5話 へいかとっ!
出かけようとすると、余も一緒に行きたいとTシャツの背中を魔王に引っ張られたマックス。初めて魔王と一緒にお出かけすることに。さすがにいつものセーラー服では一緒に歩けないので、魔王はピンクのタートルトレーナーにスカートの装いで出かけます。行き先を決めていないマックスに魔王は洋服を買いに行こうと大型ショッピングモールへ。もう完全にカップルのデートです。
大体の買い物を終え、最期に食品スーパーで買い物をするマックスと魔王。そこで食品の試食販売をしている女性従業員に声を掛けられるマックスですが、どうやら相手はレオの元部下で騒ぎを起こさないようにと二人バックルームに消えていきます。マックスに普通の女のフリをして先に帰ってろと言われた魔王ですが、ひとまず店の外でどうするか考えていました。そんな魔王に別の男性従業員がマックスの連れだろうと声をかけてきました。マックスの所に案内するからついてこいという従業員。
レオの部下である女性からレオはマックスの事を気にかけていると言われ、気が向いたら遊びにおいでとガンマ共和国行のチケットを渡されるマックス。そこにウィルという男があねごは甘い。みすみす見つけた勇者を逃がすつもりかと魔王を連れて合流しました。ウィルは魔王を人質に力づくでマックスを王国に連れていこうとしますが、マックスに瞬殺。
マックスに詫びるウィルを連れて、あねごはガンマ共和国に戻るとその場を去っていきました。
ガンマ共和国に味方する気は無いかと魔王に尋ねられたマックスはボソッと『そうなればフレッドと戦うことになるなぁ』
ガンマ共和国に行く気のないマックス。魔王はマックスの部屋の押し入れをテレポータル(旅先からの帰還場所)に設定し、マックスに幻惑術をかけて半ば無理やりガンマ共和国に連れていくのでした。正気を取り戻したマックスはすでに魔王と船上に。
空港に降り立ったマックスはレオの部下と顔見知りが多い事から、丸メガネ・赤鼻・出っ歯の変装セットを魔王から貰います。
ガンマ共和国は噂に聞いていたテロ国家の雰囲気はなく、温泉が名物の観光地でした。ガンマ共和国温泉名物の湯もみショーにレオが出演しているのを見たマックスはレオと初めて出会った時のことを思い出しました。
王国の武道会で相対するマックスとレオ。激闘の末に勝利したマックスは地に片膝をつくレオに手を差し伸べます。その手をとり高く天へ上げるレオ。ここから二人の関係が始まりました。
第6話 国境線の攻防
マックスと魔王は温泉や料理を満喫して、本来の目的であるガンマ共和国の情報収集からすっかり遠ざかっていました。そのとき共和国パトロールを名乗るあねごが王国との国境付近の立ち入りを制限していることを触れ回っていました。魔王は国境付近に偵察に行くと言い出し、マックスを連れて国境に飛び立ちました。
国境についたマックスと魔王は共和国と王国の競り合いを身を潜めて見ていました。王国の攻撃が強力な防御結界で弾かれるのに対して、共和国は催眠魔法弾で攻撃。共和国側は王国の兵士を傷つける気が無いようです。王国側ではフレッドの部下が練りこんだ魔力を銃のように放ち、まったく攻撃を受け付けなかった結界を貫通。あねごの腕をかすめます。そこに颯爽と駆けつけるレオ団長。王国軍を一瞬で蹴散らします。
現状を確認し終えテレポートで帰宅しようと、魔力を発動した魔王の気配を察知してレオが襲いかかってきました。なんとかその場を切り抜けようと、親子で国境付近に迷い込んだと言い逃れをするマックス。子供姿の陛下の魔の気配に反応したレオは、その魔族を渡せばマックスは逃がしてやると言います。仕方なく魔王がテレポータルを開くまでの時間稼ぎで応戦するマックスですが、変装によりレオはマックスに気が付きません。なんとか無事にテレポータルが開いたことで魔王がレオと応戦しているマックスの名を呼びます。ようやくレオがマックスに気づきますが、なぜマックスがガンマ共和国にいるのか?、なぜ魔族といるのか?が分かりません。レオの質問に『プライベートだ』と答えないマックスはテレポータルで魔王と一緒にその場から消え去るのでした。
ようやくテレポータルに設定した自宅アパートの押し入れに戻ってきた二人。魔王はマックスの背中に抱き着いて、自分を護ってくれたことにお礼を言います。押し入れの幽霊にやっかまれながら、マックスは気にするなと魔王の小さな頭を撫で、二人とも少し照れながら笑いあうのでした。
第7話 秘書官がんばる
マックスと魔王がガンマ共和国を満喫している頃、ゼニアは魔導庁に潜入捜査をしていました。魔王から2日間ほど不在にするので、その間に魔導庁を調べるように特命を受けていたのでした。さすがにいつものハイレグレオタードではなく、ラバースーツに身を包み真昼間から魔導庁に潜入します・・・がバレないどころかすべて力技で捜査を進めるゼニア。
目的のサーバールームに到着し、ハッキングをしているところをフレッドに見つかってしまい、あっという間に拘束されてしまいます。フレッドは以前マックスを全裸で追いかけていた女がゼニアであると見抜いており、素性を隠そうとするゼニアにマックスに近づいた理由を問い詰めます。そこにフレッドの部下がやってきて、王国の第三大臣であるグリムスがフレッドに会いに来たと伝えます。しかたなく拘束したゼニアを部下のリムに任せるフレッドはグリムスに会いに行きます。
フレッドに会いに来たグリムスは、離反したレオ率いるガンマ共和国との和平路線を持ち出します。フレッドに和平路線の協力を取り付けたグリムスは、そそくさと魔導庁を後にします。
同じ頃、拘束されていたゼニアは力ずくで拘束具を破壊しますが、それを見ていたリムは臨戦態勢となり自身の魔法の炎でゼニアを拘束します。
魔導庁を出たグリムスを乗せた車が魔導庁を通り過ぎて16:00となった瞬間、魔導庁が爆発します。あわてて急ブレーキをかけたドライバーに『巻き添えを食うのはごめんだから止まらないで早く出して。あららテロだよ。やっちゃったね共和国も』と言うグリムス。さらにグリムスはこれで尻に火が付いたね、どうする僧侶フレッドと心の中で呟くのでした。
第8話 決別
魔導庁で爆発があったと魔王が大慌てでマックスの部屋に駆け込んできました。テレビのライブ中継をみながらフレッドが勤めている所であろうと心配する魔王。心配ない。怪我一つしないというマックスだが、ゼニアが魔導庁を調べている事で伝えます。そんな中、怪我したリムを背負ってゼニアが帰ってきました。二人とも魔導庁での爆発に巻き込まれ、リムは意識を失ってしまいます。なんとか無事であったゼニアは情報収集ができていない事もあり、リムを連れ帰ったのでした。
目覚めたリムを介抱する魔王(変身)。結局マックスの家だということがリムにばれてこれまでの事を説明します。魔王亡き後、行く当てのない下っ端をマックスは優しく拾い上げてくれた。その恩に報いるために人間の生活を学ぼうと魔導庁をゼニアに調べさせたと嘘ばっかりですが、お人好しのリムはすんなり信じてしまいます。そのうちフレッドからリムのスマホにコールが入ります。リムの状況を聞いたフレッドはリムがマックスの家にいると聞いて、電話をマックスに替わるように言います。魔族と結託してテロを起こすとはどういうつもりだと問うフレッドに、マックスはテロは自分達の仕業ではないと、フレッドに話し合いをする機会を求めます。
いかにも高級そうな料亭をフレッドから話し合いの場に指定しされたマックスと女子高生魔王。フレッドは女子高生魔王を人間に化けられるかなり魔力の高い魔族と即時見破ります。今回のテロがマックス達の仕業でない事は分かっていながらも、魔族と結託したマックスの仕業にすることもできると脅します。共和国との全面戦闘が避けられない事態となり、再度王国に味方するかテロを起こした大罪人となるか選べとマックスに突きつけるフレッド。マックスは投げやりにガンマ共和国へ引っ越すことを示唆します。お互いヒートアップして一触即発の状態で止めに入った女子高生魔王が第三の目から魔力を放出した所で、マックスが引き揚げます。
そのころガンマ共和国では足湯につかりながら、新聞でガンマ共和国による王国魔導庁へのテロ事件の記事を知るレオやあねご達。こんな事までするとはもはや母国とは思わん。来るなら来いと闘志をむき出しにするレオでした。
第9話 勇者の葛藤
魔導庁爆破事件から一夜明けて、テレビではガンマ共和国テロのニュースで持ち切りです。そのうちに勇者は何をしているやら、もともと勇者の仲間達が起こした事件だとか世論は責任転嫁。
ばかばかしいとマックスはどこかへ出かけます。魔王も女子高生に変身して一緒について行きます。目的もなくぶらぶらする二人に前回公園で遊んだ女の子が声を掛けます。一人でバドミントンのラケットをもっており、マックスに顔を貸せと公園でバドミントンをすることに。
マックスは女の子にお母さんは元気かと尋ね、女の子はもうすぐ弟が生まれると言います。やはりマックスと女の子の母親は知り合いのようですが、誰かははっきりしていません。そのうち、女の子は魔王にマックスとバドミントンをするように言います。魔王の力に感ずかれると面倒だから、なあなあで済ますぞと魔王に耳打ちするマックス。バドミントンをしながらテレパシーで会話をする二人。本当にこのままで良いのか?レオもフレッドも死ぬぞと心配する魔王にマックスはあいつらが選んだことだから関係ないと答えます。そんな会話をしながらのバドミントンは当然にエキサイト。お互い人間離れした力で、光速に迫る打ち合いを続けます。そんな二人の人知を超えた対決を、女の子は驚きの表情で見ていました。
結局お互い本気を出してバドミントンをしてしまい、二人ともベンチでぜーぜー。女の子はマックスにお母さんからのお土産と飴玉を手渡します。飴玉を見てマックスは『あのアマ、俺にどうしろってんだよ・・・』
王国と共和国の国境にフレッドが来ていました。リムたちに壁の先へ誰も通さないように言いつけて、レオと決着をつけるために単身ガンマ共和国に乗り込むフレッド。報道局も壁の先へ立ち入れないためテレビ中継は国境を映しているだげですが、持ち主不明のドローンがフレッドの様子をPoocubeでライブ配信していました。
レオと対峙したフレッド。二人ともドローンに気づいていますが、王国の都合で振り回されているフレッドはもはや王国の事などどうでもよく、レオと決着をつけるためだけに共和国に来たのでした。せっかくだからもっと見やすくとレオが一振りで周囲の木々を切り倒すと、フレッドも自分たちが立っている地面を魔法で円柱のようにせり上げて上空にリングを作ります。
王国、共和国の人々がPoocubeの配信に釘付けになっている中、マックスは我関せずで・・・。
第10話 レオVSフレッド
ついに二人が激突します。接近戦の力技ではレオに分があるも、フレッドは切られながらも魔法で対抗します。闘いの中で二人はお互いの本音をぶつけます。不毛な土地の開墾に部下たちと一緒に追いやられ、やっとのことで魔鉱脈や温泉を掘り当てたがなんの見返りもなしに奪い去ろうとした王国を許せないレオ。理由はどうであれ、どうやっても敵わない王国に対して離反というバカな決断をしたレオを許せないフレッド。レオは自分についてきた部下の為、フレッドは昔の勇者パーティーの仲間としてそれぞれの大義を持っているが故、ぶつかるしか選択肢がありませんでした。実直な性格のレオはいつか自分達の想いは王国民に届くと信じ、王国の政治の世界に身を置くフレッドは世の中のすべての人々がレオのような考えでなければ不毛な闘いは終わりはしないと。
マックスの部屋では魔王がPoocubeの配信で二人の闘いを見ていました。全く興味を示さないマックスに『みすみす仲間達を死なせるつもりか』と強い口調で詰め寄る魔王にマックスは『あの場に行って何ができる?レオとフレッドのどちらを殺せばいい?そんなことを俺に選ばせるつもりか。』
マックスの気持ちを聞いた魔王は、勝手にするがよいとマックスの元から去ってどこかへ飛び去ってしまいます。
レオとフレッドの闘いも一段と激しさを増し、互いにダメージがかなり蓄積しています。そこに上空から何かが飛んできました。二人の前に現れたのは、マックスを家を飛び出した魔王でした。ドローンのカメラに自ら移り魔王復活と手負いの二人を始末すると宣言します。幼女で制服姿の魔王にライブ配信を見ている人達はカワイイと魔王の宣言に何の危機感もありません。レオとフレッドに魔力の塊を飛ばす魔王ですが、レオにあっさり跳ね返されて返り討ちにあい撃墜されてしまいます・・が、なんとか踏みとどまって配信を見ているであろうマックスに向かって叫びます。『仲間を死なせたくないという想いがあるなら早く来い~。もう一度立ち上がれ~マックス~。』
レオとフレッドは目の前に現れた魔族に魔王の面影を感じながらも、フレッドの魔法で撃退。魔王は二人から離れた所でノビているのでした。
ついに腹をくくったマックス。どうにでもなれと聖剣ブレイズブリンガーを片手に携え、愛用のママチャリに乗り込みます。以前、公園で女の子から貰った飴玉をポッケに入れて。
マックスの運転する自転車は驚異的なスピードでビルの壁伝いに駆け上がり、空を飛びます。
互いに瀕死のレオとフレッド。最後の一撃を放ったときに、上空からマックスが飛び込んで二人の渾身の一撃を一人その身に受けてぶっ倒れました。そのはずみでポケットから飴玉が零れ落ちて・・・。
時間は遡ってマックス、レオ、フレッドが魔族と戦っている頃、いつからか彼らの前に強力な魔法を使う女魔王使いが現れます。ちょくちょく彼らが目の前の敵を倒そうとするところを先に倒されてしまいます。魔法使いの名はユリア、自分こそ魔王を倒せるといいます。そんなこんなでユリアと共闘する機会が増えたマックス達。強敵と出合ってなんとか4人で切り抜けた事で仲間になるのでした。
第11話 勇者 土に塗れる
レオとフレッドの前に突如現れたマックス。Poocubeの配信を見ている人々もマックスであることに気づきます。マックスはどちらにつくでもなく、うるさいから二人とも叩き潰すと宣戦布告。最後まで立っていた者の勝ちというシンプルなルールで三つ巴の闘いが開始されます。
しかし10年の時間は残酷で、マックスはレオとフレッドに追い詰められついに地面に倒れこんでしまいます。無理だ・・・と思ったその時、『あきらめるなっ!』昔の記憶が蘇ってきました。
魔王城で魔王軍四天王である巨竜ベヘマスに大苦戦を強いられるマックス達。ベヘマスは空を飛んでレオやマックスの剣が届きません。さらにフレッドやユリアの魔法も効果が薄く、追い詰められた状況でもマックスは『あきらめるな』と叫びます。ユリアは自分の魔力のすべてを込めた飴玉(マキシマムドライブ)を作りマックスに飲み込ませます。その力でピンチを切り抜けたのでした。
なんとか意識を取り戻したマックスは、ユリアの娘から貰った飴玉を飲み込み瀕死から蘇ります。圧倒的パワーを手に入れたマックスにユリア声が届きます。『直接手伝いにいけなくてゴメン。だけど臨月の女がドンパチやるわけにもいかんでしょ。信じてるわよ、勇者様。さあ、あのアホ二人にお灸をすえちゃいな。』
マキシマムドライブで超絶パワーアップしたマックスはフレッドの極大魔法もすべてはじき返しフレッドを場外へぶっ飛ばします。背後から襲いかかるレオとぶつかりあい、お互いの剣技が激しすぎて円柱リングがどんどん崩れていきます。最終的にレオにも勝利したマックスですが、背後からフレッドがとんでもない大きさの魔力を放ちます。フレッドの魔法がマックスに直撃するその瞬間、復活した魔王の魔力でフレッドの魔法を弾き飛ばします。そのスキをついてマックスがフレッドを撃退。三つ巴の闘いはマックスに軍配が上がったのでした。
気絶したフレッドとレオを引きずり、マックスはドローンの前に膝をつきます。配信を見ている人々は、誰が勝利するのか?からこの後どうするのかに関心が集まっていました。
マックスはカメラに向かって土下座し、自分の仲間が迷惑をかけてすまなかった。こいつらが喧嘩しなくていいように、よきに計らってくれないかと何度も頭を下げてお願いするのでした。
その姿を上空から見つめる魔王は安堵の表情を浮かべるのでした。
第12話 彼らがもたらしたもの
マックスの家では勇者祝勝会として、マックスと魔王だけでお祝いをしていました。よくやったとマックスを褒める魔王に、ユリアと魔王の協力のおかげだと礼を言うマックス。そこにゼニアがやってきて、魔導庁から持ち出したデータを調べていたらウイルス感染でデータを流出してしまったと謝ります。同じ頃マックスの行動により世論が変化して、王国も共和国の自治を認める対応に軟化したとテレビで報じていました。
ガンマ共和国は王国のガンマ自治区となり、王国と共同で国境の道路整備などの事業を進めていました。人々のわだかまりも少なく、マックスの行動が結果的に両国を平和的解決に導いたのでした。
今回の責任と処遇について、王国9大臣の会議にフレッドが呼ばれていました。魔導庁の爆破は共和国との関係を焦ったフレッドが自ら画策したのでは?という推測もありましたが、結果的に魔導実験の事故で処理されることになりました。一方、第三大臣のグリムスは横領容疑で逮捕されてしまいます。ゼニアが流失させたデータの一部にグリムスが関係する横領の証拠が見つかったのでした。グリムスの逮捕により空席になったポストに、フレッドが任命されたのでした。
マックスの土下座がPoocubeで1,000万再生され、再び人々の英雄となったマックス。楽しみの公園でカップ酒もおちおち飲めなくなりました。公園でマスコミに囲まれ逃げるマックス。それを公園のベンチで出産したばかりのユリアが見ていました。
マスコミを撒いて自宅へ帰宅したマックスを魔王とゼニアが迎えます。共和国と王国の問題も解決し自分も立ち直ったから帰れというマックスに、まだまだあの時の輝きにほど遠いからと余が面倒を見ると居座る魔王。押し入れのふすまから、幽霊が帰らんのかいと舌打ち。
部屋には魔王を討伐した4人の写真がきれいに飾られていました。
魔王を討伐してマックス、レオ、フレッド、ユリアは城外で写真撮影。なんども取り直して、ようやくポーズが決まりました。
勇者の旅も終わり、マックスは『お前らとはもう二度と会わない。それが平和ってことだろう。』、『じゃあおつかれ』とフレッド、『帰り道おそわれないようにね』とユリアが、『んじぁ、またなお前ら』とレオがそれぞれ別々の方向に去っていきます。ひとり見送るマックス。そして自らもその場を後にするのでした。
解説とアニメレビュー
■作品解説
原作は2020年4月に『COMIC FUZ』(芳文社)発表の漫画原作で2023年11月現在も連載中です。*COMIC FUZアプリで漫画原作を読むことができます。
ジャンルはファンタジー、コメディ。ちょいちょいクスッと笑えたりほっこりするシーンをバランスよく挟んでおり、視聴しやすいアニメです。
第1話の冒頭は魔王とマックス達の王道ファンタジーバトルから始まりますが、復活した後の魔王が再び相まみえたマックスの変わり果てた姿が妙にリアリティを感じます。
コメディ展開が多い中にも、マックスが再び奮起して立ち直っていく姿や、それぞれの人物が相手を想う気持ちと、ちょっとした気持ちのすれ違いがよく描かれています。
作品最大の謎は・・・・魔王の性別ですが、それを突き詰めてもどうしようもないのでそんなもんだと思います。
■キャラクター
主人公のマックスのおっさんぶりが素晴らしい。まさしくおっさんです。しかも無職のダメ男。10年前とこれほど変わるかというくらいの変貌ぶり。物語では自業自得でこうなったとの描かれ方ですが、もう少し世間に理不尽な酷い目にあわされたシーンがあると説得力があると思います。
なんといっても本作の最大の魅力は魔王のキャラクターです。まさしくマックスのお母さんであり、妻であり、彼女です。Poocubeを始めようとするマックスを否定せずに応援する。料理や生活環境でマックスを支える。マックスにかなり甘いのですが、それだけではなくマックスが仲間の事を下手に軽く口にするとちゃんと叱咤します。また、ゼニアの行いを詫びるなど部下の行動にも責任をもっておりマックスがダメな分で魔王のしっかりさが際立ちます。この二人のバランスと距離感が素晴らしいです。本当に冒頭のマックス達と対峙する魔王はどこにいったのやら・・・。
■おすすめのシーン
・第1話のマックスの部屋で10年ぶりに魔王とマックスが相まみえるシーン。そもそも冒頭では、勇敢な姿でマックスが魔王と対峙しているシーンからアニメが始まります。そのイメージのまま魔王もマックスに会いに行くので、落差に激しさはとてもインパクトが大きいです。あれっ?勇者?・・・。
・第5話は神回です。LION Lake Town(完全にA〇ON Lake Townですね。)
性別を聞かれてはにかむ魔王とそれに複雑な表情を見せるマックス。
(自分の)子供服も買わねばと言う魔王に誤解されるわと突っ込むマックス。初めての二人でお出かけ。デートにウキウキしている魔王が可愛くて仕方ないです。
・第8話 魔導庁爆発にゼニアが絡んでいるのでは?でもまさかね・・・少し現実逃避・・・の間がすごくいいです。
リムにマックスが魔族と生活している事を魔王が嘘八百を並べて説明するシーンもコミカルでおすすめシーンです。
・第9話の冒頭、ボートレースで大負けして大号泣のマックスが魔王にお小遣いをねだり、魔王もしょうがないなぁと財布を取り出すシーン。マックスのダメっぷりを象徴することに加えて、いかに魔王がマックスに甘いかが垣間見えます。
・第10話 興味がないフリをしながら二人の事を思い悩むマックス。表に出さないが本当は誰よりもレオとフレッドが争う事を気にしていました。
マックスを奮い立たせるために、魔王が自らレオとフレッドの間に割って入ってマックスを呼んだことも目頭が熱くなります。
■声優情報
マックスのCVである中村 悠一さんは、本ブログ記事のヴァルヴレイヴで山田ライゾウ(サンダー)のCVもやってます。おっさんぽいキャラは良く似合いますね。かと思えば2008年 マクロスFで主人公の早乙女アルト役もやっており、声の使い分けも上手いです。
魔王のCVである大空 直美さんは本ブログ記事のよふかしのうたで小繁縷ミドリのCVもやってます。小さい魔王と女子高生魔王の声の使い分けも聞いてて楽しいです。
ゼニアのCVである日笠 陽子さんは本ブログ記事の銀腕アガートラームのキャラクターであるシンフォギアのマリア・カデンツァヴナ・イヴのCVもやってます。アニソンオススメです。
■エンディングテーマ
【ミライ=テレポート】
最初はカワイイ曲だなぁって感じで聞いてましたが、ねんねさんの公式youtube動画を見てすごくいい歌だなぁ。新しいことを不安に思う気持ちを前向きに歌っています。なんだか元気になれる歌で良く聞いています。