アニメ 推しが武道館いってくれたら死ぬ
あらすじとyosshisshiのアニメレビュー

©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

こんにちは。
アニメ大好きyosshisshi(よしっし)です。
今回はアニメ 推しが武道館いってくれたら死ぬのアニメレビューです。

あらすじ<introduction>

岡山県在住のえりぴよは、7人組地下アイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜の熱狂的なファンでありトップオタ。高校時代の赤ジャージに身を包み、舞菜のメンカラーであるサーモンピンクのキンブレを振り回すえりぴよが推すのは舞菜ただ一人。しかし超不器用な舞菜は自分の気持ちを素直にえりぴよに伝えられず、えりぴよに対して毎回塩対応。それでも収入の全てを舞菜に貢ぎ、24時間舞菜のことを想い、声の限りを尽くして舞菜の名前を叫ぶその姿はオタク仲間の間で伝説と呼ばれていた。『いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら…死んでもいい!』そう断言する伝説の女・えりぴよのドルオタ活動は、他メンオタも巻き込んで今日も続く…!

アニメ情報

原作:平尾アウリ(徳間書店 リュウコミックス)
監督:山本裕介
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:下谷智之、米澤優
CGディレクター:生原雄次
色彩設計:藤木由香里
美術監督:益田健太
美術設定:藤瀬智康
撮影監督:浅村徹
編集:内田恵
音響監督:明田川仁
音響効果:上野励
音楽:日向萌
アニメーション制作:エイトビット
OPテーマ:ChamJam『Clover wish』
EDテーマえりぴよ(CV:ファイルーズあい)『♡桃色片想い♡』

2020年1月から3月までTBSテレビ『アニメリコ』枠他で放送

登場人物

えりぴよ CV:ファイルーズあい
古参にして唯一の舞菜ヲタ。
市井舞菜からチラシをもらってChamJamの野外ライブを観たことがきっかけで熱狂的な舞菜オタとなり、収入のほぼ全てを舞菜のファン活動に充てるようになる。
収入のすべてを舞菜に貢ぎ、自分は常に高校時代の赤ジャージ。

市井舞菜(いちい まいな) CV:立花日菜
ChamJamのメンバー。
メンカラーはサーモンピンク。内気でシャイな性格。
単推ししてくれているえりぴよに緊張のあまり「塩対応」してしまう。

五十嵐れお (いがらし れお)CV:本渡 楓
ChamJamのメンバー。
メンカラーはピンク。グループリーダーにして不動のセンター。
以前は別のアイドルグループで活動していたが、突然の解散により現在の事務所に所属してChamJam結成の際の主柱となる。

松山空音 (まつやま そらね)CV:長谷川育美
ChamJamのメンバー。
メンカラーはブルー。クールなしっかり者。
ファンを大切にしており、ファンレターをくれた基には一目で気づいた。そのため人気も高く、いわゆる前列組で、れお・眞妃と共にトップ3。

伯方眞妃 (はかた まき)CV:榎吉麻弥
ChamJamのメンバー。
メンカラーはイエロー。セクシー担当のお姉さん。
メンバーで最も仲が良いのはゆめ莉というのは衆知だが、それ以上に非常に親密な関係。

水守ゆめ莉 (みずもり ゆめり)CV:石原夏織
ChamJamのメンバー。
メンカラーはパープル。おっとりした性格。
歌やダンスの実力は高い。眞妃と非常に親密である。人気投票の際には積極的に前列や人気上位になりたいとは考えず、むしろ眞妃の順位を気にしている。

寺本優佳(てらもと ゆうか) CV:和多田美咲
ChamJamのメンバー。
メンカラーはホワイト。空気を読まない自由な子。
底抜けに明るい性格で底抜けに記憶力が悪い。しかしダンスなどは得意。メンバーでは最年少。

横田 文 (よこた あや)CV:伊藤麻菜美
ChamJamのメンバー。
メンカラーはグリーン。グループ内の妹的存在。
愛称は「あーや」。妹キャラでロリ枠と言われるように、年齢の割に小さくて幼い雰囲気を持つ。趣味はアニメ鑑賞。好きな食べ物は大葉。メンバー内では優佳と仲が良い。オフはメイドカフェでアルバイトをしている。

くまさ CV:前野智昭
元は会社員だったが、ファン活動に時間を割くために現在はフリーターをしている。ChamJamの野外ライブを見ていたえりに声をかけ、アイドルファンになるきっかけを作った人物。
れおのことをChamJam結成前から応援しているれおトップオタで、れおの生誕祭の委員なども務める。

基 悠希(もとい ゆうき)CV:山谷祥生
空音推しの新参に分類されるファンだが、トップオタのえりやくまさと交友を持つ。推しとの交際や結婚を真剣に夢見ている「ガチ恋勢」と呼ばれるタイプのファン。

基 玲奈(もとい れな)CV:市ノ瀬加那
基の妹で高校3年生。空音に顔立ちが似ている美少女。基と一緒に行った岡山ガールズフェスタで舞菜を観てファンになった。受験生のため、ChamJamのライブなどにはあまり足を運べなかったが、えりぴよ以外のファンとして舞菜にとても喜ばれている。

ストーリー<ネタバレ注意>

岡山で活動するアイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜を強烈に推す女オタク・えりぴよ。バイト代の全てを貢ぎ、赤ジャージ着用でキンブレを振り続けるのは、全て推しの舞菜の尊さを全世界中に広めるため!しかし、当の舞菜はえりぴよに明らかな塩対応を繰り返す。実は舞菜は自分から本音を伝えるのが苦手なあまり塩対応となってしまい、本当はえりぴよに大変感謝しているのでした。新曲発表ライブで舞菜の可愛さを再認識するえりぴよは、舞菜が武道館いってくれたら死んでもいいと天に向かって叫ぶのでした。

おしゃれ人間が集うガールズフェスタに出演することになった『Cham Jam』。れお推しのオタク仲間、くまさに誘われたえりぴよは返事を渋る。なぜなら人気メンバーでもなく、事務所にも推されていない舞菜がランウェイを歩く可能性は低いから!わずかな希望を胸に、肩身の狭い思いをしながら会場に来たえりぴよが目にしたもの淡いピンクのドレスに身を包んだ舞菜だった。

「テニス部はチャラい!チャラいはテニス部」空音推しのガチ恋勢・基が大騒ぎするのをスルーしつつ、今日も『ChamJam』の現場に向かうえりぴよ。塩対応にもすれ違いにも負けず、舞菜を推す。そんな中、えりぴよ以外に初めて舞菜列に並ぶ女子が現れて驚く舞菜。実は基の妹でガールズフェスに参加した舞菜を見てファンになったという。自分以外の舞菜推しができて嬉しい半面、自分以外の相手に神対応する舞菜を見て複雑な気分のえりぴよ。そんな中、ライブの帰りに偶然えりぴよと電車が一緒になった舞菜はいつも握手しにきれくれてありがとうと言う。

『ChamJam』で人気投票が行われることが発表され、色めき立つオタク達。全国に3万人いると言われている在宅舞菜ファンはきっとあてにならない!そう思い、死ぬ気で頑張る決意を固めるえりぴよ。えりぴよは舞菜に票を入れる為、身を粉にしてバイトを掛け持ちするが突如現れた猪と衝突で足を怪我して働けなくなってしまう。

骨折が治り、完全復活のえりぴよ。しかし人気投票の締め切りはすぐそこに迫っていた!最下位の舞菜を一気に1位にしようと目論むえりぴよは、いつもより一層バイトに励む。迎えた人気投票最終日の早朝、身体を酷使したえりぴよは疲労から川に落ちてしまう。投票最期のライブに間に合わなかったえりぴよだが票にならずとも舞菜CDを大量購入する。それを知った舞菜はえりぴよが自分のファンでいることをとても幸せに思う。

街はすっかりクリスマスの装い。えりぴよたちは毎年恒例の『ChamJam』クリスマスライブに向けて心を躍らせる。れおと空音のサンタ衣装を楽しみにするくまさと基。今年こそ舞菜にサンタ衣装を着てもらうために積む決心をするえりぴよ。
クリスマスライブ当日、ライブが始まったと同時に落雷により会場は停電。えりぴよは機転を利かしてファンと一緒にキンブレでChamJamのメンバーを誘導し混乱なく会場を収めた。

時は大晦日。年内最後のライブが終了もクリスマスの落雷停電の影響で会場が休館となり1か月ライブが休止に。そして新しい年を迎えたえりぴよは、れおのカウントダウンTVイベントに参加しているくまさを羨ましく想いながら、基を誘って初詣に向かう。一方、舞菜は優香と一緒に初詣でChamJamが武道館にいくことをお願いする。自分のことではなく舞菜のことばかりお願いしたえりぴよ。初日の出に向かって舞菜が武道館いってくれたら死ぬと叫ぶのだった。

岡山アイドルの登竜門である「せとうちアイドルフェスティバル」への出演が決定した『ChamJam』。そんな中、アイドルフェスに出演するめいぷる♡どーるを見て焦る文はレベルアップの為、メンバーで特訓を開始。特訓の成果もありダンスレベルが上達する中、一人自信を持てない舞菜。同じ頃、基からSNSで呟けば舞菜の可愛さが広がると聞いたえりぴよは舞菜の良い所を立て続けに投稿。それを見た舞菜は気持ちを奮い立たせる。えりぴよが最期につぶやいたのは、『いつか舞菜が武道館にいってくれたら・・・』

いよいよ迎えたせとうちアイドルフェスティバル。えりぴよと舞菜はそれぞれの決意を胸に会場入りをする。出番を迎えたれお達のの前にれおが元所属していたグループのセンターで現在めいぷる♡どーるのメイが現れて武道館ライブが決まった事を告げる。ショックを受けるれおはメンバーの励ましで気持ちを取り戻しChamはステージへ。ステージで緊張する舞菜はえりぴよの声援で渾身のパフォーマンスを発揮する。ライブ後の握手会で、えりぴよに向かって一緒に武道館に行きたいと言う舞菜に、舞菜が武道館に行ってくれたら死ぬと宣言するえりぴよ。
ライブの熱が冷めやらぬえりぴよ、くまさ、基の3人はそのまま東京へ。日本武道館で会場をみあげながらChamがライブする日を夢見る。同じころChamもメンバーで武道館の前でいつかここに立つことを誓うのだがそこは東京武道館であった・・・。

アニメレビュー

夢を持ったローカル地下アイドルと熱狂的に応援するファンの姿を、リアリティありながらもギャグを交えてコミカルに描いています。
本作の最大の見どころは、えりぴよの舞菜に対する圧倒的、唯一無二の熱量です。
えりぴよの舞菜に対する愛は、どちらかというと見返りを求めない家族愛のような愛情です。舞菜からどんなに塩対応(本当は舞菜はえりぴよと仲良くしたいが)されても、えりぴよは舞菜に対する想いを変えるどころか益々高めていきます。私だったら耐えられないっ!。
えりぴよの舞菜に対する想いが凄くポジティブで、見ているこっちもなんか元気になってしまう。そんなパワーをもらえる作品です。

そんな推し武道のおすすめシーンは、第2話で完全アウェイのガールズフェスタにChamが出演したシーン。ランウェイを歩くれおだが、Chamの知名度が低く会場のお客さんのほとんどがれおを知らない。想像以上のいたたまれない感でれおの名を呼べずにいるくまさですが、偶然れおが振り向いたときにスポットライトがれおの目の前に座っているくまさを照らします。れおの名を叫ぶくまさに答えレスのれお。目頭が熱くなるシーンです。

舞菜に人生のすべてを捧げるえりぴよ。
最期にそんなえりぴよの心をぎゅっと捕まれるセリフを抜粋しました。

えりぴよ名(迷)言集
第1話
・舞菜、大丈夫だよ。私が愛しているから。
・私にとっては、舞菜の1分1秒が必要なんです。
・握手なんてしなくても大丈夫。だって私にとって舞菜ちゃんは最大の鎮痛剤だから。
・全世界のみんなが舞菜の可愛さに気づいて好きになればいいのに。
第2話
・いくら頑張って取ったチケットでも舞菜が出なかったことは何度もあった。でも後悔したことなんてない。行かないことを選んだ現場に舞菜がいたほうが悔しいもん。
*ガールズフェスタでれお、空音の次に眞妃が登場したシーンでえりぴよが心の中で言ったセリフ
第3話
・舞菜の発言には正解しかありません。
*くまさ、基と推しの好きなタイプについて話すシーンのセリフ
第7話
・私のなかでは、最初からずっと一位だよ!
*人気投票結果発表後の舞菜との握手会でのセリフ
第8話
・むしろ舞菜のいない未来なんか見えないよ。
*くまさ、基とクリスマスの予定について話すシーンのセリフ
・私の未来に舞菜がいて欲しいから。来年も再来年もクリスマスは舞菜と過ごしたいし可愛い服来てほしい。
*ライブ後の舞菜との握手会でのシーンのセリフ
第10話
・生まれてきてくれてありがとう。私の前にアイドルとして表れてくれてありがとう。
*くまさとメイドカフェで勝手に舞菜生誕祭を祝っているシーンのセリフ
第11話
・私は初めての前列どころか、舞菜が初めてステージに立った時のことも知らない。私の知らない舞菜がいるの、めちゃくちゃ悔しい。舞菜の初めての誕生日も、七五三も祝えなかったし、小学校の卒業式で泣いたかどうかも知らない。なんで私さぁ、舞菜のこと産んでないんだろう。産めてたら舞菜が産まれた時からファン出来てたのに。
*くまさ、基、えりぴよの3人が初めて推しになった時のことを回想しているシーンのセリフ
第12話
・たくさんの他のアイドルを見ても、思い出せるのは舞菜の姿だけだ。こんなにいっぱいいるのに。私の世界には舞菜だけだ。一番とかじゃない。舞菜だけなんだよな。
*ステージのトリを務めるめいぷる♡どーるを見たシーンのセリフ